BABYMETALとかの音楽。

BABYMETALを通じて、メタル、R&R、パンク、ソウル、ファンク、ポップスなど世界の美しい音楽を紹介します!

悲しみのジャパメタと、その遺産。

アラフォーの私がロックに目覚めた学生時代は中途半端な時期で、BOOWYは既に解散、LOUDNESSは世界を諦めていた。

MR.BIGが日本で有名になり、イングヴェイのつまらないアルバムが日本のオリコンで1位になる。

BOOWYの才能を見抜けず手放したビーイングがB'Z、T-BOLAN織田哲郎でロック~ポップ界を支配し、小室哲哉が歌えないシンガーばかりを抜擢し、チャートを席巻。

ブルーハーツフリッパーズギターという新たな才能が台頭していたが、個人的に日本音楽シーンの暗黒時代と言いたい(笑)。

 

ガンズは東京ドーム公演を終え、LAメタル及びメタルブームはほぼ終焉へと近づいていた時期。当然、"ジャパメタ"なるものはほとんど体験することが出来なかった。

大阪のキャンディホール、バーボンハウスに行ってみたかった・・・。

 

ラウドネスを除くと、当時好きで聴いていたのは、DEAD END、E.Z.O、アースシェイカーの「EARTHSHAKER」アルバムくらい。

 

VOW WOW、ANTHEM、44 MAGUNUMなども聴いてみたけど、当時既に古さを感じ、良さはわからなかった。

他にもいろんなバンドを聴いたが、ボーカルの弱さ&歌詞のひどさが圧倒的で、「試しに聴いてみようか」という気にすらさせてもらえなかった。

その原因の1つと言えるのが、

 

「アニメの主題歌」感。

 

高崎晃樋口宗孝が在籍していた"LAZY"のボーカリストである影山ヒロノブ

この人はめちゃくちゃ歌がうまいと思うが、ドラゴンボールの「ちゃーらー♪ へっちゃらー♪」の人という印象だし、樋口宗孝がプロデュースしたMAKE-UPも「聖闘士星矢」の印象が強烈だ。

 

結局、ジャパメタはアニメ音楽のイメージから脱却することが出来なかった。これは結局、ただ単に「クオリティーが低い、オリジナリティーが無い」ことに尽きると思う。

(サブラベルズとFAST DRAWは非常に個性的で良かったが、またの機会に。)

 

そのイメージを超えてきたDEAD ENDやE.Z.O(含むフラットバッカー)は、やはり歌詞とボーカリストが非凡だった(その上、演奏力もズバ抜けていたが)。

 

DEAD ENDの第1期最終作「ZERO」は1989年に発売されたが、かつてのメタルな音楽性ではなかった。直後にDEAD ENDは解散。

VOW WOW解散、ラウドネスのボーカリスト交代も起こった1989-1990年のこれらの事件で、ジャパメタは終焉したと言ってもいいと思う。

代わりにX JAPANがブレイクすることで、ジャパメタのブームはビジュアルへと転換していく。

 

多くのバンドがブレイク出来ないまま消えた。

そんな悲しみのジャパメタ勢の中でも、後追いで知ったこのバンドは別格だったと思うのだ。

 

 WOLF (JAPAN)

 

1987年にミニアルバム「Wolf」をリリース。その後1990年にフルアルバム「SOME ASPECTS OF THE MOMENT」をリリースしたが、解散。編集盤「Roll Over」を含め、合計3枚のアルバムしか残さなかった。

 

1990年という既に「終わっていた」時期に典型的ジャパメタサウンドで勝負するのは無理があったと思う。そこに残るのは、時代錯誤かつダサい印象だけだ。

だが、ボーカルの松本龍以とギターの黒木政彦。

この2人は「ジャパメタ」としては最高の資質を持った二人であった。時代に間に合わなかった・・・。

 

まずはボーカルの松本龍以。

一聴するとやはり、「アニソン」の印象を受けるのだが、よく聴くとめちゃくちゃうまい。

声は全帯域に渡って太いし、高音はどこまでも伸びていきそうだ。

声の太さと声域の広さ。メタルのボーカリストにはどちらも必須項目なのだが、両方を持ち合わせた日本人ボーカリストはほぼいなかった。(メタルではないがダイヤモンドユカイの声は太かったな。)

二井原実の声の太さ・パワーと、アースシェイカーマーシーの耳触りの良い滑らかな声質を合わせ持ったようなスーパーボーカリストだと思う。

 

「ダサい」の一言だけでは片付けられない。↓(Jap)てのはやめていただきたい・・・。

 

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ギターの黒木政彦。

この人のプレイは当時腐るほどいた、日本のイングヴェイフォロワーの一人と言え、速弾き中心のプレイだが、うまいだけでなく非常に作り込まれたプレイだ。

ただ単に「すごいプレイ」なだけなら心は動かない。曲を盛り上げるギタープレイであった時に感動し、「俺もギターで弾いてみたい!」と思うのだ。

時期が時期なら、私もギターでコピーしてみたいと思っただろう、そんなプレイを聴かせてくれる。

 

・・・余談だが、私はジャパメタ最高のギタリストはDEAD ENDのYOUだと思っている。

この人だけはジャパメタの中でも別次元で、速弾きだけでも世界レベルのテクニックなのに、エモーショナルなプレイもダントツでうまく、作曲能力の高さ、音色の作り方のうまさ、カッティングなどあらゆる音楽にも対応できる引き出しの多さとセンスの良さまで合わせ持っている、ほぼ完璧なギタリストだと思う。こんなギタリストにたこ焼きを焼かせていた、日本の音楽シーンは悲しい。

 

私がWOLFで一番好きなのはこの曲です。

うーんダサい、でもうまい、熱い!!

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残念ながら、現在WOLFの3枚のアルバムは全て入手困難なようで・・・。

 

WOLF

WOLF

 

 

ロールオーバー

ロールオーバー

 

 

ではまたー!