BABYMETALとかの音楽。

BABYMETALを通じて、メタル、R&R、パンク、ソウル、ファンク、ポップスなど世界の美しい音楽を紹介します!

AORとは。

私が大好きなAORに関して、ググッてここにたどり着いた初心者さんにもわかりやすく、書いていきたいと思います。

 

AOR=アダルト・オリエンテッド・ロック。

どうやら日本で生まれた言葉のようであるが、今では海外でも、ある程度定着している言葉のようだ。

意訳すれば「大人向けのロック」。

日本がバブルだった1980年代に定着した、大人向けのお洒落なサウンドを持つ音楽のことであるが、音楽ジャンルが余りに肥大化した今となっては定義が難しい。

AORの出発点は、「ブルーアイドソウル」だと思っていただくと、わかりやすいかと思う。

もちろん黒人によるAORも存在するが、基本的には「白人によるソウルミュージック」がその源流だ。

ソウルってなんやねん?→黒人の歌もの。歌ものと言ってもゴスペルとか色々あるので、黒人による大衆音楽=ポップスと捉えていただければわかりやすい。

ちなみにジェームス・ブラウンなど、より演奏(リズム)に主体を置いた黒人音楽を「リズム&ブルース=R&B」と呼ぶのが一般的だと思う。

R&Bとは、ブルースを発展させた音楽である。

ブルースは、大昔にアメリカの黒人が、その生活の辛さや悲しみをギターを弾いて歌にした、あれが始まりだ。

ちなみに、日本では 犬井ヒロシ - YouTube など、「エンタの神様」出演がブルース・ミュージシャンの登竜門として知られている。アメリカでいうアポロシアターみたいなものか。

 

AORを語るうえで欠かせないアーティストが、

BOZ SCAGGS ボズ・スキャッグス

初期には泥臭い、ブルースに近い音楽を披露していた(まさにブルーアイドソウル)が、次第に洗練されていき、名盤「シルク・ディグリーズ」でAORの代表的アーティストとして地位を確立。

特にこの自作曲は、AORの枠を超えて輝く名曲、名バラード。

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エンディングの盛り上がりが感動的!!!マイケル・ボルトン When a Man Loves a Woman - YouTube と並んで、ジェフ・ポーカロの名演の1つに挙げておきたい。

 

正直、ボズ・スキャッグスの歌はクセが強く万人向けではないし、音楽自体も一般的な日本のリスナーにはちょっと渋めのものが多い。

それでも彼が日本でもAORの象徴とされるのは理由があって、「シルク・ディグリーズ」でバックを務めたスタジオミュージシャンこそ「AOR」というジャンルそのものだから、である。

 

TOTO トト

「シルク・ディグリーズ」でバックを務めたミュージシャンがそのまま意気投合、TOTOというバンドとしてデビュー。既に売れっ子で一流のスタジオミュージシャンであった彼らだが、バンドとしても瞬く間にトップアーティストの仲間入りを果たす。

中でも、

ギターのスティーブ・ルカサー

キーボードのデヴィッド・ペイチ

ドラムの故ジェフ・ポーカロ

の核となる3人は、過去最高の評価を持つスタジオミュージシャンと言ってもおおげさではないだろう。

80年代頃に彼らが参加した他アーティストの作品は、その多くがAORと言える音楽性で、結果的に数多くのアーティストを日本のAORマニアに紹介することになる。

 

TOTOの音楽性は、時期によってはプログレ色やロック色も強く、一般的なポップフィールドのAORとは少し異なる。

だが、グラミー賞を受賞した「TOTO IV~聖なる剣」から「The Seventh One」までの4枚のアルバムは全て、AORの名盤と言い切れる。

中でもスターウォーズジョーズなど、多くの忘れがたき映画音楽を製作したジョン・ウイリアムズの息子ジョセフ・ウイリアムスがボーカルを担当していた2枚のアルバムが、聞きやすくておすすめだ。

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BOBBY CALDWELL  ボビー・コールドウェル

私が一番好きなAORのアーティスト。他のアーティストにも曲を提供する、名作曲家でもある。

彼が全盛期の当時、タバコ「パーラメント」のCMソングがいくつかあり、日本における知名度は高かったと思われる。

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※ちなみにパーラメントは当時、他のタバコより値段が高く、「ヤクザタバコ」として自称セレブや水商売の女性などに人気があった。そのブランドイメージの向上に、彼の音楽が抜擢されたわけですね。

海外では名曲 What You Won't Do for Love (Album Version) - YouTube の知名度はあるようだが、アーティストとしての人気は日本ほどはない。

 

初期はR&B/ソウルにかなり近い音楽性だったが、後にシンセのポップな音色を全面に押し出すようになり、日本の大衆リスナーにとっても聴きやすい音楽であった。

私はどちらの時期も好きだが、どちらかと言えば初期が好きかな。

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イントロの濡れたようなエレピの音色。うっとりします。

リズム隊のタイトな演奏もいいが、やっぱり彼のボーカルが素晴らしい。

特に高音とファルセットの美しさは特筆もの。

スティービ・ワンダーのボーカルにも近い魅力があると思う。

彼は現在もアルバムをリリースしておりいくつか良い作品もあるが、1990年代以降はAORから離れてジャズ寄りの音楽になったりと、アーティストとして非常に不安定だ。残念。

 

最初に聴くなら、まずはベスト盤がおすすめ。中でもこれが、音質・選曲ともに良くておすすめだ。

ボビー・コールドウェル・ザ・ベスト

ボビー・コールドウェル・ザ・ベスト

 

 

AORは日本と海外で評価が大きく異なるアーティストも多く、代表的なアーティストの選出は難しいが、本日はこのアーティストの紹介で最後にしよう。

 

Michael Franks   マイケル・フランクス

1975年のデビューから今に至るまで、ビッグヒットはないものの、ずっと「AOR」と言える音楽性のアルバムをリリースし続けている、レジェンドと言える存在だ。

大手のCD店では「ジャズ」カテゴリーに分類されることが多いその音楽性は、ボーカルメインではあるものの演奏にも重きが置かれている。ボサノバ曲が多いのも特徴。

 

中でも、ジョー・サンプル(ピアノ)など多くの大御所ミュージシャンが参加した1977年の名盤「Sleeping Gypsy」がAOR的にもジャズ的にも評価が高いが、私が推したいのは1980年代頃の諸作だ。

 

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これらの時期の作品は全て、ジャケットからも音が想像出来るが、

「アーバン、メロウ、トロピカル」。

私が好むこれらの要素が全て入っている、真夏の夜にクーラーに当たりながら聴きたい音楽だ。正直これ!という名曲はないが、どのアルバムも外れがなく飽きずに聴ける。

 

彼のたくさんの曲の中で一番のクラシックと言えるのが「Antonio's Song (アントニオの唄)」。多くのカバー曲を持つ名曲だが、その中で私がとっても好きなカバーバージョンがある。

 

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演奏はなんと憂歌団

しかも、なんと日本語によるカバーだが、UAの独特な声質も相まってか違和感が全くない。

サビの「Let's Sing A Song」を「歌いましょう」と歌っているのだが、ばっちりハマりすぎてて、思わずこっちがオリジナルか?と錯覚してしまう。

私はあまり詳しくない憂歌団の演奏が、とにかく素晴らしいので驚いた。音作りも素晴らしいし、大人な雰囲気が最高だ。個人的には、全てに渡ってオリジナルを超えている。

マイケル・フランクス本人も褒めたらしいが、それも納得の出来栄え。

これほどまでに素晴らしい名演・名唱が、ほぼ知られていないように思うが、悲しいですね・・・。

アメトラ

アメトラ

 

 ではまた!